大山梓・稲生典太郎編、原書房 、1991 、2冊 除籍本の跡はありますが、本の状態は良いと思います。 この資料集は、明治外交諸案件中の長期かつ最大の難問題であった条約改正事業の各段階におけるそれぞれの担当者が、その真相と実景を自ら誠実詳細に描写しつくした同時代的証言を、ほぼ網羅的に採録したものであり、従来の明治外交史にはじめて先人の血を通わせる手掛りを提供するものと言えよう。 上巻　1.『官版五国条約並交易規則訳文』文久二年に洋書調所で五国条約の訳文の不備を修正するため全面改訳したもの　2.『各国条約異同沿革一覧』　3.『条約改正参考の為開港市場所在県より上申したる書調査案』　4.『条約改正参照書』　5.青木周蔵稿『条約改正記事』　6.『条約改正に関する断案』　7.『現行条約意見』 下巻　8.『日英条約改正記事・同附録』編者の中田敬義は陸奥外相の秘書官。陸奥が通商航海条約草案を閣議にかけることより起筆し、関係記録をつらねてその交渉の真相を語っている。条約改正について陸奥の考え方を知る貴重な文書　9.『日米条約改正記事』　10.『改正条約実施要領』明治29年の法典調査会活動資料。